『占星術殺人事件』と『姑獲鳥の夏』
仕事が猛烈に忙しくなって、心にゆとりがなくなり、精神的にも、ちょっと「あれ」(笑)な,状態に陥ることが、たまにあって、時間は一秒でも惜しいはずなのに、やたらと本が読みたくなり、ミステリーを手に取ることになる。
どうしてミステリーなのか,理由はよくわからないのだけれど,ミステリー熱は、仕事が落ち着くまで続き、どういうわけか、最初の一冊は,島田荘司の『占星術殺人事件』か,京極夏彦の『姑獲鳥の夏』と決まっている。
何度読んでも面白い作品で、仕事の手を止めて、ちょっとだけ良いウヰスキーを嘗めながら,これらの作品を味わっているときこそ、まさに至高。
9月から11月にかけては,長野での新作の初演,芥川也寸志先生の名作「絃楽のための三楽章」の子守歌の箏四重奏へ編曲と,稽古立ち合い,やはり芥川先生の映画音楽「破戒」とヴァイオリンとオーケストラのための「秋田地方の子守歌」の弦楽オーケストラへの編曲,弦楽オーケストラの演奏会のために作成した楽譜の見直し,稽古立ち合い,合間を縫っての12月のグループ蒼での新作の作曲,さらに,実験用コンクリートのテストピースの作製と管理,下町にある某コンクリート構造物の調査の準備などなどと,僕の能力に見合わない仕事を抱えることとなって,『占星術殺人事件』を手に取った。
これをきっかけに,島田荘司さんの御手洗潔シリーズをはじめ,何冊かを味わうこととなり(いずれも再読につぐ再読だけれど),5冊目を読み終えるころに,ようやく一連の仕事が落ち着いた。
今は,それほど忙しいわけではないのだけれど,森博嗣さんの本を手に取っている。
森先生とは,ずいぶん前にコンクリート工学協会か何かの会でお話を伺ったような気がする。
0コメント